Veneziaでのヘナはどう違うのだろうか?

早い事で4月でVeneziaをオープンしてから1年が経ちました。

いつもご来店頂いているお客様のお陰で軌道にも乗れました。

改めましてありがとうございます。

今後とも、どうぞよろしくお願い致します。

 

Veneziaでのサロンワークではいつもスタッフに任せっきりなので、改めて僕の方から他店との違いや優位性などをお伝え出来たらなと考え、ブログを綴っています。

 

施術内容

ヘナで染める。という施術自体は難しい事ではなく、一般の方でもお話会やセルフヘナ染め会などで塗り方の説明など出来てしまうからです。

自分でも出来るんだったらお金を出してお店で施術してもらう必要ってあるの?

って僕だったら思ったりします。

最初にお伝えいしますが、どちらが正しくてどちらが間違っているなどはありません。その人の生活のルーティンや考え方によって違いますので、多様性がある事は良い事だと考えています。

それを踏まえたうえで、Veneziaでヘナをするとはどんなメリットがあるの?

に答えていきます。

1、ヘナの管理。

 

天然のモノなのでなるべくは空気中に触れない方が良くて、ヘナの専門店なので常に新しいものを使っています。

2,ヘナを混ぜる際

野菜などの植物のモノは一般的に60度で熱処理をした方が甘みが増したり栄養価が高まるモノもあります。それに合わせてヘナペーストを作る際には、60度のお湯で混ぜています。モロッコ産のヘナは70度になりますが(製法の違いによるので)。

ヘナを一晩熟成させてから使用する方が染まりが良い!と言って作り置きをしているサロンさんも居ますが、当店では混ぜたてを提供しています。

理由としてはヘナも生ものなので、水に混ぜた瞬間から雑菌などの温床になります。美容所は保険所の管轄でもあり衛生的に一晩熟成するよりフレッシュなものの方が衛生的に良いと判断して施術の直前にペーストを作っています。

染まりやすさでは、毛束で実験しましたが僕には違いがわかりませんでした。

3、ヘナ塗布前の髪

ヘナを塗る前に、髪を洗います。お客様の髪にワックスなどの整髪料がついていればシャンプーで落とさないといけませんがそうでなければビーガンクリームで髪の油分を調整しつつキューティクルも整えます。

シャンプー台から戻ったら、アルガンオイルで更にキューティクルを整えつつ油分と水分のバランスを調整します。その際に頭皮のマッサージで頭皮にもアルガンオイルを付ける事で頭皮の保湿もしています。

4,塗布方法

ここからがVeneziaスタッフの本領発揮ポイントです。

まず、ヘナを塗るハケ。毛先が柔らかく無駄に頭皮を傷つけないよう作られています。

頭皮にヘナを付ける際にも頭皮にガンガンとハケ当らないようヘナのみを頭皮に置いてくるイメージで塗っています。

そして、全体を染める場合は無駄にクシで髪をときません。

ヘナを塗った部分の髪はクシでとかしません。

理由としては、ヘナは水分がしっかりあるので揉み込んだりせずと髪に浸透し易いからです。

もう一つの理由は、髪に何かついてる際に無理にコーミングしたら揉み込んだりするとキューティクルが損傷してしまいダメージの原因になってしまうからです。

ヘナ塗布後に髪の毛を収める位置の毛流れに沿った位置に髪を収めています。毛先を無理に引っ張って頭頂部に持っていってピンでとめたりしません。

理由は、ヘナの放置時間はアルカリのカラーリングよりも時間が長いのと、ヘナペーストはカラー剤よりも塗布量が多いので毛穴と反対方向で引っ張り長時間放置すると頭が痛くなり易いからです。

ポニーテールを長時間すると頭が痛くなるのと同じ原理ですね。

ヘナで頭が痛くなる方がいたりしますが、その原因の一つですね。

もう一つあるのが、インディゴです。

インディゴの粒子はを顕微鏡で見ると粒の周りに起毛の様なものがあります。

これが頭皮にあたり、敏感な人だとチクチクした感覚になります。

Veneziaでは上で書いたように頭皮に塗布する際は優しく置いてくるように塗布しています。

歴史を振り返る

ヘナ染めは、十数年前から日本に入ってきていました。

ヘナで染めると髪がキレイになるし、環境にも優しい、頭皮も荒れずらという事で普及しました。

一般に広がるとヘナ染めのコンセプトも、髪を綺麗にする→白髪を染めるに変わっていきました。

染め方が髪に塗布するだけでなくコーミングを沢山してより馴染ませる、擦るように揉み込んで浸透させるになりました。

美容師の目線でお話をさせていただくと、ヘナって粘土が高いのでヘナを塗った髪をクシでとくと、キューティクルが擦れやすく傷つきやすいです。

擦るように揉み込んでも同様になります。

キューティクルが損傷してくれれば髪の毛には浸透しやすく色の入りも良くなります。

でもそれって、髪がキレイになっているといえるのかなと疑問に。

髪のダメージホールの部分にヘナの成分が入ることで髪の毛の強度がより上がります。

自分で髪にダメージさせヘナで補強する。矛盾を感じました。

Veneziaでヘナ染めをお伝えするときは、自然の力を借りて髪を綺麗にする。染まるはついでに染まってくれるもの。

第一に髪の艶や強度、綺麗を優先。ヘナに包まれる癒し。

もちろん白髪に色が入るようにあれこれ手を尽くしていますが、それを補うのは施術方法ではなく、お客様の染めるスパンや白髪率、髪型や色の塗り分けで調整しています。

 

 

ヘナ染めのサイクルについて説明している記事になりますので併せてお読みください。