数ある美容の施術の中でヘナと縮毛矯正を専門にした美容室を福井に作った訳

はじまり

もともとオーガニックやヴィーガンなどはあまり肯定的ではありませんでした。

そうなんです、完全に化学寄りの考え方をしていました。

化学は人類がより良い生活する為、研究に明け暮れている研究者により日進月歩しています。

オーガニックを売りにしている商品も結局は加工などのプロセスを挟んでから販売されているので最終的には科学の力が必要じゃんって考えていました。

なので化学大好きって感じで日々過ごしていましたし美容の勉強も化学のことばかりでした。

そんなある日ディーラーの誘いで東南アジアのラオスにボランティアに行くという企画があり、なんとなく世界に行ってみたかったので参加しました。

ラオスは世界的に見ても貧困の国と言われており事前学習の際も、とにかく貧しいです。って感じしか載っていませんでした。

でも実際は財政が貧しいだけであってそこに住む人達はたくましく生活しており、ネットの知識だけを鵜呑みにしてはいけないなと痛感しました。

政府は個人に対して何か保証をしている事はないので自分達の力で生きていかないといけません。

なので皆貧しいなりにたくましく生きている様子を垣間見ることが出来ました。

1人で生きていくのではなく大半の村は、村全体が家族のようになっていて村の人全員で子供を育てたり、職場全員で子守をしたり生活の食料も平等になってたりします。

ご年配の方の介護も村全体でおこなっているそうです。皆で助け合って生活しています。

そしてもう一つ大切にしているのが自然の恵みに感謝する事。地球の恵みに感謝しながら生きていくという考え方。

現地に住む人たちの生活を拝見したのと住む人たちの話を聞くと、今まで自分がいかに小さく生活していたかを理解しました。

文才があまりないのて感動的には伝えられませんが衝撃を受けたのは事実です。

それと共に、国や地域を発展させる為に工場をバンバン作って廃棄物をメコン川に流し川の生態系が変わってしまった話も聞きました。

そんな事をする企業がどれだけあるかはわかりませんが、あの綺麗な風景がどんどん壊されていく事を想像したら寂しくもなりますよね。

でも、現代の生活では必要になっているモノも沢山ありモヤモヤと心の中に溜まっていました。
化学は人の生活を豊かにするのは事実だけど自然と共生きるという事も心を豊かかにする。

そこで自分の中で結論はどちらも受け入れる。一人一人個性があるように考え方や生き方も一人一人違ってていいんだ!と思えるようになりました。

シャンプーで例えると、湯シャンで皮脂のバランスが合うならそれを否定することはないし湯シャンでバランスをとるのは難しいのでそれが合うのはとても素晴らしい事で努力もされています。

界面活性剤を使わないと油分過多で荒れてしまうのならそれを使う事は仕方のない事。
それを無理矢理湯シャンはいいから絶対にするべきだ!って押し付ける事もしない。

その人の考えやり方を否定から入るのではなくヒアリングして、食生活や肌のタイプ、その方の考え方を全て飲み込み受け入れ寄り添って行く事が大事なんだと。

それを実現するにはヒアリングで悩みや気になる点を聞き出す力、さまざまな角度からアドバイスが出来る様に知識をつけることがさらに大事です。

ヘナを知る

前置きが長くなりましたが今回ヘナという分野で専門店を出そうと思ったのが、ヘナになれば科学成分も入っていませんので川に流しても問題ない。

私自身、営業でアルカリカラーを使う時はありますが残った薬剤は水に流さずに捨てる、プラスチックをなるべく使わない、洗剤の使用料を少しでも減らせるように竹箸を使ったり紙皿を使い、使用したら捨てています。

福井の場合は間伐しないといけない木も多くあるので紙を使うのは洗剤を使うより断然ましだし竹も伐採しないと山が育ちません。

そしてヘナはアレルギー反応もほとんどなく(100%ではありません)アルカリカラーに比べると頭皮にも良い。

長期的に染め続けていても頭皮環境が悪くなる事はなく余分な過酸化皮質も一緒に落としてくれ、髪にはハリコシが出るという嬉しい特典付き。

それがとても素晴らしいですし、染まり方も白髪を生かしたカラーリングできます。

そうです環境に良いし髪や頭皮にも良いという事が第一の理由です。

第二の理由としては、カットが格段としやすくなる。

ヘナで染めた髪になると嫌なクセがなくなりかつハリコシも生まれるので濡らしてカットしてブローするとキレーに収まる。

自宅でのお手入れもハンドブローで大丈夫になる。

そんな話をヘナを専門にしている先生たちから聞いたからです。

美容師の先輩のスタイルやヘナの先生のお客様を見させていただいた時に感想を伺うと、

「今までの美容室ではストレートするか結ぶしかできない」 って言われてたのが今ではショートスタイルに挑戦出来る様になったんです。

という感想をいただいたのと、その方の髪を触らせていただいたら確かに広がってまとまらないクセの感じがあるのですがしっかり収まっている。

ストレートをかける訳ではないのでキツいくせ毛が直毛になるわけではないのですが、毛先の収まりがいい。

それに衝撃を受けて、ヘナという分野で挑戦していこうと決めた最終的なきっかけになりました。

縮毛矯正は諦めきれませんでした

もともと科学が大好き人間だったので縮毛矯正という分野は、美容界でいうと科学の結晶って感じで好きで最初はヘナ1本でお店をするつもりだったのですが、最後まで縮毛矯正は捨てきれませんでした。

現在、髪質改善ストレートや酸性〇〇などがとても流行っていてツルツルで弾力ある髪になります!
という宣伝文句でどこの美容室も出来るようになっています。

ですが私自身、髪質改善系の仕上がりは好きになれませんでした。

あまりに不自然なスタイル

何も知らずに否定するのは良くないので調べてから結論を出そうと思い科学の勉強をしました。
そこで行き着いた答えが、完全に厚化粧だと。

もともとの自分の髪を活かす事なく、コーティングにコーティングを重ね本当の髪の毛はどこ??っていう感じが今の流行りの髪質改善です。

全ての美容室がそうではありませんが、知識が無さすぎる美容師が単価アップの為に流行りに乗っかり間違った事をしています。

美容師達も知識が無いので何が間違っているかに気づかず施術を行っている場合の方が多いので尚更タチが悪いです。

簡単に説明すると髪が痛みます。今までの比にならないくらいに。

イメージで言いますと、傷口(髪のダメージしている部分)に瞬間接着剤をつけてコーティングしています。ダメージしていない部分もまとめてね。

なので髪質改善をした後にアルカリカラーをすると染まらない。それか瞬間接着剤によってコーティングされた髪が染めによって剥がされます。

つまり、健康な毛も一緒に剥がれるって事です。

縮毛矯正や髪質改善の事を話しますと、とても長くなりますのでこれから小分けに載せていきます。

遠回しに話してしまいましたが、縮毛矯正を諦めれなかったのは、知識のない美容師目先の事しか考えず、が知らず知らずのうちにお客様を騙し髪を痛めていたからです。

話が脱線しまくったのでまとめます

専門店としてお店をオープンしたのはヘナも縮毛矯正も美容師側のせいでお客様に迷惑ばかりをかけてしまっていた。

そのせいで美容室難民も増えたり嫌いになる事も。

美容師がきちんと知識を身につけ説明責任も果たす。

目先だけではなく先の未来も見据えて施術をする。

厚化粧髪にならず素髪を大切に。

そんな思いから専門店をオープンしました。